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2025年度加入ステーション数
(2025年08月28日現在)
664ステーション

ご挨拶

訪問看護の本質とは何か・・・問い続け活動する協会であるために

 

 東京都訪問看護ステーション協会会員施設の皆様、並びに役員の皆様、日頃当協会の活動にご理解とご尽力を賜り誠にありがとうございます。

 2011年6月から地域包括ケアシステム構築に向けて、日本は走り出しました。東京都高齢者保健福祉計画も6つの重点分野を掲げ方向性を示しています。

 『介護サービス基盤の整備』『在宅療養の推進』『認知症対策の総合的な推進』『介護人材対策の推進』『高齢者の住まいの確保』『介護予防の推進と支えあう地域づくり』です。

 

 れらの分野において、訪問看護の役割は多岐にわたり求められています。そこで、市区の身近なステーション同士が、地域の情報・課題を共有しあい、地域の行政と協働し、地域に必要とされている訪問看護の役割に積極的に取り組んでいこう、と協会では2019年から、それまで医療圏単位であった地区支部を市区町村単位に構成しなおし現在に至って活動しております。地域により差があり、まだまだ進行過程ではありますが、支部委員の働き掛けもあり、東京都のみならず、区や市からも委託事業が増えてきています。

 また、2022年6月に「東京都の訪問看護将来ビジョン~2025年に向けて~」を策定し、各委員会を中心に取り組みを進めてきました。2025年度は3つのビジョンに向けた活動を推進すると共に、過去3年間の取り組みを評価し、2030年に向けた訪問看護将来ビジョンの策定に取り組みます。あらゆる機会で会員の皆様の声を聞き、課題を整理し、検討を重ねていきます。

 

 さて、現代、訪問看護先は自宅のみでなく、サ高住、グループホーム、有料老人ホームなど様々です。また、看護小規模多機能型居宅介護事業所も地域に根差しつつあります。皆様の活躍と共に、あらゆる場で訪問看護が求められるようになりました。さらに、ここ数年で東京都にも訪問看護ステーションが増えてきました。課題は看護・リハビリの質にばらつきがある事です。

 訪問看護の本質とはなにか考え、常に学び続けることが求められています。在宅療養を望む本人、介護者が安心して在宅療養生活が送れるよう地域の様々な関係者と連携し、支援し続けることが重要と考えます。

 

令和7年6月21日
一般社団法人東京都訪問看護ステーション協会
会長 篠原 かおる