東京都訪問看護ステーション協会会員施設の皆様、並びに役員の皆様方、日頃、当協会の活動にご尽力を賜り誠にありがとうございます。
また今年度も新型コロナ感染症対策のため、紙面での総会にご理解いただき重ねて御礼を申し上げます。
令和3年度は新型コロナウィルス感染症関連を中心に、より一層行政との調整会議を多く持ち「東京都新型コロナ感染症自宅待機者への訪問看護事業」など新たな事業を受託し今も活動を続けています。
さらに令和4年度からは「東京都難病患者在宅レスパイト事業」も受託しており、社会が訪問看護師に求めていたことが各委託事業につながってきていると感じています。
訪問看護の対象は小児から高齢者まで幅広く、昨今では医療ニーズも高く、重症化した在宅療養者も多くなり、地域の生活課題は複雑で多様化しています。
そのような中で訪問看護師は、今後ますます地域特性に即した質の高い看護サービスの提供者として幅広い役割を担っていくこととなります。
さらに、新型コロナウィルス感染症の拡大や長期化、自然災害の増加により、訪問看護ステーションはあらゆる有事に備えた新たな対応が求められています。
訪問看護を取り巻く社会の動きに対して、これからの訪問看護ステーションはどうあるべきか?を東京都の訪問看護ステーションの現状把握と課題分析により、「訪問看護将来ビジョン構想プロジェクト」メンバーを中心に役員一同で議論を重ねて3つのビジョン、目標、アクションプランを策定しました。お示しした将来ビジョンが、皆さんの看護の一助になりますことを願っております。
終わりの見えない感染状況が続くなか訪問看護ステーションで働く皆様に心より敬意を表します。そして今年度もそんな皆様のお役に立てるよう、様々なアクションをおこしていく所存です。引き続きご協力のほど何卒宜しくお願い申し上げます。
令和4年6月25日
東京都訪問看護ステーション協会
会長 椎名 美恵子